

熊本城の北西、中尾山(本妙寺山)の中腹に建つ本妙寺。日蓮宗六条門流の名刹(めいさつ)であり、肥後熊本藩初代藩主・加藤清正公の菩提寺として知られている。天正13年(1585年)、清正が父の菩提寺として大阪に建立した寺を、肥後入国後に熊本へ移し、現在の地へと移建された約四百年の歴史を持つ寺院だ。
山門から続く参道の奥に現れるのが、「胸突雁木(むなつきがんぎ)」と呼ばれる長い石段。中央に石灯籠が並ぶ景観は本妙寺を象徴する風景のひとつで、熊本地震で被害を受けた灯籠も修復が進み、かつての静かな佇まいが少しずつ戻ってきている。

石灯籠を眺めながら石段を上ると、清正公の御廟「浄池廟(じょうちびょう)」へ。そのさらに上には、熊本のまちを見守るように立つ清正公の銅像がある。春には参道や石段周辺に桜が咲き、熊本を代表する花見の名所としても親しまれてきた。
石段を上り振り返ると、熊本のまちが広がる。城下町として築かれたこの土地を、清正公が今も静かに見守っているかのようだ。





本妙寺
熊本県熊本市西区花園4-13-1
駐車場あり
